2011年12月17日 明日「天気晴朗なれど」…… |
訳のわからないタイトルになりましたが……(^^ゞ
「敵艦見ゆとの警報に接し、連合艦隊は直ちに出動、之を撃滅せんとす」と言う、用意されていた電文に秋山参謀が末尾に付け加えた「本日天気晴朗なれども波高し」の名文です。
この末尾に付け加えた一文から、
「本日天気晴朗ノ為、我ガ連合艦隊ハ敵艦隊撃滅ニ向ケ出撃可能。ナレドモ浪高ク旧式小型艦艇及ビ水雷艇ハ出撃不可ノ為、主力艦ノミデ出撃ス」という意味を、僅か20文字という驚異的な短さで説明しているため、今でも短い文章で多くのことを的確に伝えた名文として高く評価されている(モールス信号による電信では、わずかな途切れでも全く意味の異なる文章になるため)(wikipediaより)と説明してあります。
「天気晴朗」と言う言葉で、敵を見失う心配が無く、さらに、「波高し」は、波が高いは敵方も同じで、射撃の練度からしてこの戦いは日本に有利であると言う実情もよくわかります。
松山市にあります松山東高等学校の敷地の一画に伊予松山藩の藩校であり、秋山兄弟や正岡子規など多くの先人が学んだ明教館の講堂が移築され残っており、隣接された史料館には、子規や真之の成績表や漱石が校長に宛てた欠勤届けなど、興味深い史料が展示されています。
その中に、明晩放送されます「坂の上の雲」に出てきます(出ると思います)「本日天気晴朗なれども波高し」の電文の写しが展示されております。
Jakoten10年ほど前にお訪ねして、見せてもらいましたが……撮影しても良かったものか?悪かったものか?特に撮影禁止とは書かれていなかったと思い、展示物を写しましたが……もし、撮影禁止でしたら……ごめんなさいです。
この電文写しには
「敵艦隊見ユトノ警報ニ接シ 連合艦隊ハ 直ニ出動 之ヲ 撃沈滅セントス 本日天気晴朗ナレ共 波高シ」と受けてあり、撃滅の間に「沈」の字が入っています。
なぜ、「撃沈滅」と言わずに「撃滅」と言われるのかと思いますが……
広辞苑(第六版)には
撃滅……うちほろぼすこと
撃沈……艦船をうちしずめること
撃沈滅・沈滅と言う語は表記しておりません。
ちなみに、この電文は旗艦「三笠」から発信されたものですが、江田島の旧海軍兵学校に海に向けた「三笠」の大砲が一基、今も残っておりました。